マンションを先に売却する決断

一方では、のさっくは現在、分譲マンションに住んでおり、これを売却する算段をはじめなければなりませんでした。

通常なら今のマンションに住み続け、新居が完成してからマンションを売却して引っ越しすれば良いはずです。
ただ、今回はローンを組んで土地を先行取得することから着手します。
ということは、土地を先行取得した時点で、現在の住宅ローンと併せた「二重ローン」を背負うことになるのです。資金的にこれはやや苦しいところがあります。
また、今のマンションの住宅ローンを払いながら土地取得分のローンを融資してくれるのかどうかも大いに疑問がありました。
※資金計画に関しては甘かったことがこのあとすぐに露呈します。

悩んだあげくに、先にマンションを売却することにしました。
そして仮住まい先として、生駒市を選ぶことにしました。
ここなら、土地が出た時にまっさきに情報が入ってくることも考えられます。
のさっくが「良い」と思う土地は必ず他の人にとっても良い土地のはずで、そういう土地の購入は「早い者勝ち」の競争です。
その競争に勝つためには、情報を所得しやすい場所にいる方が有利だと考えました。

土地も決まっていないのに、先にマンションを売却するのは、まさに「背水の陣」。
マンションが売れてしまえばもう後戻りはできないなぁと、気合いを入れるのさっくでした。
後戻りするつもりはもちろん、ないのですが。

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売り出す価格を決める

マンションに売却に際しては、K不動産のEさんに紹介してもらった営業マンに査定に来てもらうことにしました。

やってきたのはKさん(いろんな人が出てきてすみません)。まだ若くたぶんまだ20代でしょうか。きびきびとしていながら礼儀正しい好青年です。

ひととおり室内を確認した後に、
「丁寧に使われています。どこにも瑕疵はありませんね。」
と、さっそく査定書を出して来ます。
「今日の確認結果を基に、査定金額を算出されるのではないのですか。」
と確認するのさっくに、
「Eさんから話を聞いて、たぶんきれいに使われていると思って、先に査定書を作ってきました。」
とKさん。

うーん、仕事が速い。
こういうの大好きですね68

で、査定書には現在の不動産状況などの前置きの話が載っていて、本題の査定金額。
これはほぼ想定どおり。
想定金額として住宅ローンのシミュレートに使っていた金額の約+50万円が査定金額でした。

ここまでのやりとりでもう充分、信頼できる営業だということがわかったので、Kさんに媒介をお願いすることにしました。
「それでは売り出し価格をいくらにするか、売り主で答えを出してください。」
とKさん。

値切り交渉が入るだろうから、実際の売値はたぶん想定通りとなるだろうな、とその時のさっくは思いました。
Kさんとも相談して、自分でもよく考えた結果、売り出し価格は査定額を丸く切り上げた金額とすることにしました。

この売り出し価格をKさんに伝えるとき、一抹の寂しさを感じました。
「このマンションはこれで商品となってしまうんだなぁ。」

のさっく夫婦が二人とも大好きなマンションです。
春には近くの川辺に桜が咲き誇り、夏はバルコニーから花火大会の花火が楽しめる。
大きな公園も近い。
大阪最大の繁華街である梅田まで歩いて行ける都心なのに、四季折々の自然に溢れた、本当に離れがたいマンションです。

このマンションを引き渡しする日には、二人ともたぶん、泣きたい気持ちになると思っています。

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