建築家にプレゼンする資料を作る
ってことで、建築家と話をすることになったんですが、のさっく夫婦の思いをうまく伝えることができるのかどうか、やや自信がありませんでした。
実は、のさっく夫婦はふたりともかなりの口べたなんです。
で、考えたのが
「プレゼンテーションをしよう!」
ってことでした。
パワーポイントで資料を作っておいて、それを見ながらなら、筋道立ててちゃんとしゃべれるはず。
そこで作ったのが「こんな家がほしい! ~初めまして のさっく夫婦です~」でした。
※「のさっく夫婦」のところはホントは実名が入っていますよ、もちろん(^^ゞ
「こんな家が欲しい!」はこんな構成でした。
- はじめに
- のさっく夫婦ふたりのプロフィール
- のさっくのプロフィール
- のさっく嫁のプロフィール
- 現在のすまい(マンション)の状況
- 今のマンションの良いところ
- 今のマンションの悪いところ
- なぜ家が欲しいのか?
- 新居のイメージ
- 絶対に実現したいこと
- 実現したい「機能」
- 欲しいスペース
- 高くつくのであれば、不要と割り切れること
- 土地プラン(これまで見てきた土地の候補)
- 資金計画(ホンネの上限)
- スケジュールのイメージ
「こんな家が欲しい!」
この資料にのさっく夫婦は思いを詰め込みました。
家はものすごく高い買い物で、ローン期間も長い。
それでも家を建てたい理由(しかも建築家に依頼する理由)をできるかぎり正直に、思っているとおりに(迷っていることは迷っていると)伝えることができればいいな、と思いました。
導入部には、のさっく夫婦がいつ結婚したかや、ふたりの特徴として「並び順」が決まっていること(つまり、のさっくの左に必ずのさっく嫁が座る)などや、のさっくが動物好きである、のさっく嫁は寒がりであることなど、建築にあんまり関係のない話を含めてプロフィールを紹介。
そして今の住まいがマンションであること、そして都心のど真ん中に立地しているにもかかわらず、桜で有名な公園が近く、夏はマンションから天神祭や平成淀川花火大会の花火が楽しめる楽しい場所であることを紹介。
今のマンションの良いところ
- バルコニーが南向きで、日当たりが抜群に良い!
- 視界を遮るものがなく、眺望が良い!
- 建物がしっかりしている
- 暖房が良く効き、冬は暖かい
- 風通しがよい(よすぎるくらい)
- キッチンがカウンター型・南向きで、明るくかつ孤独感なく炊事ができる
- オートロックでセキュリティに安心感がある
- 自家用車が不要(交通至便につき)
今のマンションの悪いところ
- 空気がきれいではない(立地の問題です)
- 犬が飼えない!(=庭がない!)
- 低利用の部屋がある
- 収納スペースが少ない/自分たちの収納品にあった収納スペースとなっていない=部屋がややごちゃごちゃ
- 大きな音で音楽が聴けない
- 上階の生活音が聞こえるときがある
- 寝室の横にトイレがある(水を流す音が聞こえる)
- 両隣や上下階とまったくお付き合いがない
- 自転車をエレベータに載せられない
なぜ家が欲しいのか
続いて、一番肝心なのは「なぜ家が欲しいのか」ってことですね。
のさっく夫婦はふたりとも子供が欲しいと思っています。
そして子供は良い空気で自然のある、静かな環境の元で育てたいんです。
また、子供は地面の近くで育てたいという思いがあります。
これに付け加えて、二人ともアレルギー体質。だから、空気の良い場所に移りたいんですね。
最後はもっとも大きな理由かも知れません。
次の家を、ふたりの「終の棲家」としたいという思いがあります。
マンションってどうしても「仮住まい」っぽい感じがしてしまいます。
つまり、新居は
単なる「ハウス」ではなく、精神的な「ホーム」にしたいと思ったのです。
その一方で、どうせ建築家に設計してもらうならば、「その手の雑誌」で紹介されたいという野望も持っており、そのことも建築家にアピールしたいと思いました(^^ゞ
欲しい機能やスペース
いっぱいあります。
まず、「絶対に実現したいこと」。
- 安心して暮らしたい(セキュリティへの配慮)
- ぐっすり眠りたい
- ものの収納場所をすべて決めたい
- (将来の)子供は目の届く安全な場所で遊ばせたい
- 犬を飼いたい
- 良い音かつ大音量で、音楽を聴きたい(チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」をフル・ヴォリュームで聴いてみたい)
- 家事をふたりで分担したい
- 出勤前の準備を手早くやりたい
- ふたり並んで座って食事したい
- DVDを見ながら夕食を取りたい
- 生ゴミを堆肥化したい
- ビオトープを作りたい(←これは無理かも…)
「実現できれば良いな」
- 耐震性の確保
- 防犯ガラスなど、セキュリティへの配慮
- リビング・ダイニングへの充分な採光
- 冬は部屋にたくさん光が入り、夏は直射日光をカット
- 北向きの部屋(寝室を除く)も明るい
- ランニングコストを下げる工夫・機能
- 省エネルギーへの配慮(エコウィルなど)
- 寝室の静謐性
- バリアフリー(トイレやお風呂の入り口に段差がない)
- 将来は簡易なリフォームで1階だけで暮らせる工夫
- 電源ケーブル・オーディオケーブルを隠す工夫/オーディオ機器入れ替え、オーディオケーブル繋ぎ替えのしやすさ(のさっくがオーディオマニアなので)
- 各部屋にインターネット回線を敷設
「欲しいスペース」
- 何よりもまず「中庭!」
- リビングのすぐ外につながったテラス(ウッドデッキ)
- 何をどこに収納するかが定まった充分な収納スペース(衣服,靴,書籍,CD,メンテナンス品,在庫食品)
- オーディオセット設置の場所(床補強と+遮音性の確保も)
- ふたりそれぞれの居場所
- リビングを一望できるキッチン
- 洗濯機と同フロアに洗濯モノを干すスペース
- 二人で同時に鏡が使える洗面スペース
- (将来の)子供部屋
- やや広めの階段
- 勉強スペース
- ヴァイオリンの練習スペース(のさっく嫁が習っていました)
- シアターシステム
- ピアノが置けるようにしておきたい(床補強)
- トレーニングスペース
割り切れること
一方で割り切れることも(少しだけですが)あります。
- 駐車場は当面、不要
- 延床面積はそんなに広くなくてよい(30坪程度)
- 植栽は少しでよい(世話をする自信がない)
- 閉鎖的に見える、家の周りのブロック塀は不要
- 見栄にコストはかけない(かける予算がない、方が正しいかも)
最後に土地はまだ探している最中であることや、正直な予算も明らかにして、この資料を締めくくりました。
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